2019年12月4日水曜日

モメンタム投資月報 2019年11月末

 11月終了~。いやー、久しぶりの適温相場って奴でしたね。出遅れていた日本株がようやく上がってきてくれました。でも、なんで上がったのか、よくわからないんですよね。
 米国株式に比べて、割安だったから、妥当といえば妥当なんだけれども。米中貿易戦争の落ち着きから?でも、これから決算発表シーズンだし、消費税アップの影響見極めも待っているしで、、、
 このタイミングで上がった理由を強いてあげれば、赤化した隣国に見切りをつける動きが出て、漁夫の利を得た(?)ぐらいでしょうか。

 さて、それでは11月度のモメンタム投資振り返りです。なお、運用方針はこちらです。

・11月末

DIAMDC国内株式インデックスファンド 三井住友・DC外国株式インデックスファンドS DC新興国株式インデックス 野村新興国債券インデックスF(確定拠出) DC日本債券インデックス・オープン
過去リターン(3か月) 14.0% 11.1% 11.7% 3.5% -1.9%
過去リターン(1か月) 2.5% 3.6% 1.5% 1.1% -0.3%

 先々月からモメンタム投資枠は日本株式にスイッチしていた訳ですが、これで二か月連続のプラスです。12月も日本株式に乗っかていく訳ですが、きっと年末は荒れるんだろうなぁ。どうか無事に年末を終えられますように!


2019年11月8日金曜日

モメンタム投資の研究 モメンタムって何なのさ!

 日本株式、日本国債、先進国株式、新興国国債を利用してのモメンタム投資、正しくはデュアルモメンタム投資を始めて8か月。現状の運用手法が適切かどうかを判断するには、まだまだ期間は短いとは思いますが、それでも傾向は掴めてきたように思います。その中で実感してしまったのは、今年のような傾向の定まらない相場でのモメンタム投資の弱さです。トレンドフォロー型手法である以上は、それはやむを得ないことなのですが、もう少し精度を上げられないかと思う今日この頃です。

 そもそも、市場におけるモメンタムって何だろう?という疑問がありました。テクニカルでは、一定期間内のリターンとして定義されているけど、これでモメンタム(勢い)って正しく評価できているのかと。
 モメンタム投資は結局、過去の一定期間のリターンが高ければ、以降もそのモメンタムによって良好なパフォーマンスが期待できるという前提ですよね。じゃあ、実際のところどうなのかと過去データを分析してみました。

 元データには、私の確定拠出年金の国内株式クラスである『One DC 国内株式インデックスファンド』 2007年から2019年の月足データを使いました。


 じゃ、さっそく見ていきましょう。横軸には、直近1年リターン、直近6か月リターン、直近3か月リターン、直近1か月リターン、対して縦軸には次月1か月リターンとったグラフです。






 んんん?上下に綺麗に分布しているぞ。

相関係数は、
・直近1年リターン   :次月1か月リターン 0.017
・直近6か月リターン:次月1か月リターン 0.007
・直近3か月リターン:次月1か月リターン 0.077
・直近1か月リターン:次月1か月リターン 0.073

ま、まるで相関がない。。。

 同じく私の確定拠出年金の先進国株式クラスである『三井住友・DC外国株式インデックスファンドS』でも、同じように相関係数をチェックしてみましたが、こちらもやっぱり相関がありませんでした。

 えー、『過去一定期間のリターンが高ければ、以降もそのモメンタムによって良好なパフォーマンスが期待できる』っていうのは、まるで間違ってるってことですね。
まあ、こんなに簡単な手法でリターンが得られるなら苦労はしませんよね。やっぱり全てはランダムウォークの彼方なのか。。。

 ということで、モメンタム投資は、モメンタムの高いアセットにどんどん乗り換えていくことで、致命的なドローダウンを回避することが本質なのでしょう。

 とはいえ、です。チャートを見ていれば、値動きには流れが確かにあるように見えます。ここで考えてみると、そもそも、『直近のリターン=モメンタム』という捉え方が誤っているのではないか、もっと値動きのモメンタムを正しく捉える方法があるのではないのかと、そう思ったんです。せっかくなので、もっと突っ込んでみます。

 市場の勢いを捉える方法として、始値、安値、高値、終値の4つの情報を用いて値動きを表現するローソク足というものがあります。ローソク足は、大陽線が『非常に強い』とされます。
 これを先ほどの、直近3か月リターンと次月リターンのグラフに組み込んでみます。直近一か月の始値、安値、高値、終値を使って、以下の『X』を定義して、色分けします。
X=(終値-始値)/(高値-安値)


Xが75%以上の大陽線では、相関係数0.4の正の相関がありました。一方で、Xが-75%以下の大陰線では、-0.9の負の相関が出ています。ふむ。。。

 同じことを、『三井住友・DC外国株式インデックスファンドS』でもやってみました。

こちらは、Xが75%以上の大陽線では、相関係数0.2、Xが-75%以下で0.相関係数0.4でした。0.75<X≦0.75の、ひげの長いローソク足では、国内株式、先進国株式、どちらもほとんど相関はありません。ローソク足の大陽線、大陰線は、確かに『何か』が『非常に強い』と言えそうです。

 ちょっとだけ、聖杯に近づけた???

 ランダムウォークで確率的に変動していく値動き、この考え方をデュアルモメンタム投資に利用しようとした場合には、各クラスのどちらが『モメンタム』として強いのかを数値的に比較しないといけません。ちょっと難しいぞ。。。

 確率変動に対しての期待値、未来を予測する聖杯を探す旅、まだまだ続けます。


2019年11月4日月曜日

モメンタム投資月報 2019年10月末

 暦はすでに11月ということで、2019年も残すところ後二か月となりました。スイッチングコストの発生しない確定拠出年金を利用して、より高いリターンを得ようと始めたモメンタム投資。これが私の今年のチャレンジだったわけですが、中々、期待したような成績が出ず、そろそろ運用の仕方を見直さなくてはと考える今日この頃。。。
 現在はこんな運用方針なのですが、果てさてどうしたものかと。

 10月の市場は、久しぶりに日本株式が奮起してくれました。
・10月末

DIAMDC国内株式インデックスファンド 三井住友・DC外国株式インデックスファンドS DC新興国株式インデックス 野村新興国債券インデックスF(確定拠出) DC日本債券インデックス・オープン
過去リターン(3か月) 7.5% 1.9% 0.7% -2.2% -0.3%
過去リターン(1か月) 5.0% 4.0% 5.0% 0.6% 0.1%

 先々月からの往復ビンタの損失を相殺してくれた感じです。やれやれ。年始以来、株式はフラフラしていて落ち着かず。スイッチングの頻度が思っていたよりも高頻度。スイッチングって一度売却してしまうので、リスクオフする訳ですが、いくら税金がかからなくても、新たに買いなおすのに期間を要して、その間、得られるはずのリターンを喪失してしまうとも言えるので、あんまり高頻度なスイッチングは精神衛生上良くないですね。やきもきしてしまう。

 一方で国内REITの方はここ2年、一方的に上昇し続けていて、これこそモメンタム投資に取り入れたいのに、わたくしの確定拠出年金のプランには、REIT単体のファンドがないんです。口惜しい。とりあえず、今月も国内株式に乗っかっていきますけど、決算シーズンでどうなるやら。こうご期待。

2019年10月5日土曜日

モメンタム投資月報 2019年9月末

 8月分はスキップしまして、9月末分からブログ更新です。
いやー、暑い夏を超えようとして、とうとうバーンアウトしちゃいました。まあ、その話は置いておいて、社会に目を向ければ、この二か月いろいろありましたね。もしかしたら後世の歴史の教科書に、歴史の転換点として記録されるかもしれませんね。

韓国のGSOMIA破棄
中国政府の影響力増大に対する香港の抗議デモ
台湾とソロモン諸島の国交断絶

 21世紀のアジアの対立の構図が着々と浮かび上がってきています。天安門広場をパレードしていた中国の新たな兵器群は、いったい何を目的に、そして誰に向けられるのか。。。

 そんな中、国内に目を向けると、とうとう消費増税が始まりました。これから世界景気が落ち込もうかという局面でなんで増税なんですかねぇ。まったく。

 軽減税率やポイント還元措置を見ていて思いました。リテラシーが低い人は損をする一方なんです。当たり前ですけど。安穏と過ごしていても幸せになれる、そんな平和大国ニッポンは、遥か昔。今はどうやって生きていくか、国民一人一人が必死に考えないといけない時代なのです。

 いつにもまして前置きが長くなりました。先々月からのモメンタム投資の振り返りです。なお、運用方針はこちらです。

・8月末時点

DIAMDC国内株式インデックスファンド 三井住友・DC外国株式インデックスファンドS DC新興国株式インデックス 野村新興国債券インデックスF(確定拠出) DC日本債券インデックス・オープン
過去リターン(3か月) 0.1% 1.1% -3.8% 0.5% 1.9%
過去リターン(1か月) -3.4% -5.0% -8.5% -4.4% 1.3%

で、日本国債にスイッチしたんですけど、、、

・9月末時点

DIAMDC国内株式インデックスファンド 三井住友・DC外国株式インデックスファンドS DC新興国株式インデックス 野村新興国債券インデックスF(確定拠出) DC日本債券インデックス・オープン
過去リターン(3か月) 3.2% 1.1% -3.3% -0.1% -0.1%
過去リターン(1か月) 6.0% 3.2% 4.8% 1.7% -1.7%

7月末時点で新興国債権にスイッチしていたから、往復ビンタが綺麗に決まった形です。
あうぅぅ。。。

モメンタムは発生していないから、しょうがないのでしょうけど。。。

そもそもモメンタムって何でしょうって調べてみても、ある期間内のリターンとしか定義されていなくて、その間の挙動の定義が無いみたいです。それって何かおかしくないですか?

ということで、3か月リターンに加えて、その間の始値、高値、安値、終値のローソク足の概念を導入してフィルターに出来ないかと考えています。

実体線が太い方が強いトレンドだとされているので、abs(終値-始値)がabs(高値-安値)に対して十分に大きければ、安定したトレンドが発生していると言えます。問題は国債なんかはばらつきが小さいので、同じように比較するのは不公平ですので、リスク(ばらつき)に応じた閾値がいるでしょうね。。。
過去データを検証しないと難しいですね。ちょっと検証してみます。でわでわ。

2019年8月14日水曜日

約束の地 効率的フロンティアを求めて

 景気循環も最終局面。そして米中貿易戦争は未だ留まることを知らず。久しぶりの円高株安に、ここにきてゴールドが輝き始めて。。。2019年後半、市場が荒れそうです。
 そんな今だから、ポートフォリオの見直しを考えてみます。ブログ更新です。

 いや~、J-REITが地味に強いんですけど、私のポートフォリオにREITは、ほとんど入れていないんで、どこまで取り込もうかと思いまして。東京オリンピックまでのトレンドだって言われてますけど、株価が冴えない中、好調なんですよね。配当も良いし。

 毎月購入しているIシェアーズのETF、特に目標のポートフォリオを決めずに定額購入していましたけど、この機会に目標ポートフォリオを定めようと思います。そこで効率的フロンティアです。

 より少ないリスクでより高いリターンを実現する、そんな理想的なポートフォリオ、効率的フロンティアは算術的に求めることが可能です。ここでは、ざっくり導出過程を紹介します。

導出の対象はこちら
・1476:iシェアーズ・コア Jリート ETF
・1478:iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF
・1655:iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF
・1659:iシェアーズ 米国リート ETF

株価の時系列データの入手は各自頑張ってください、ということで。。。

時系列のデータを入手しましたら、今度は月ごとのリターンの導出です。

1476 1478 1655 1659
2017/10/31 -0.89% 5.89% 2.98% 0.10%
2017/11/30 1.61% -0.62% 1.16% 1.13%
2017/12/29 -0.18% 3.31% 2.95% 0.54%
2018/01/31 4.58% 0.43% 1.57% -9.15%
2018/02/28 -2.47% -5.27% -4.37% -7.20%
2018/03/30 -0.58% -2.05% -4.43% 2.13%
2018/04/27 2.67% 3.67% 3.74% 2.47%
2018/05/31 0.00% -3.81% 1.97% 3.90%
2018/06/29 1.92% -1.82% 1.60% 5.76%
2018/07/31 0.44% 1.95% 3.76% 0.10%
2018/08/31 -0.99% -3.68% 2.59% 3.44%
2018/09/28 1.50% 4.69% 2.79% -1.74%
2018/10/31 -1.21% -7.16% -7.63% -0.54%
2018/11/30 3.00% -1.54% 1.88% 0.89%
2018/12/28 -1.56% -8.44% -10.85% -9.49%
2019/01/31 4.33% 6.46% 5.96% 8.38%
2019/02/28 -0.26% -1.56% 5.00% 3.34%
2019/03/29 3.21% -1.69% 1.27% 3.28%
2019/04/26 -0.61% 1.55% 4.66% 0.00%
2019/05/31 0.56% -6.75% -7.45% -3.04%
2019/06/28 1.68% 3.17% 4.67% 1.11%
2019/07/31 4.32% 0.49% 3.93% 1.95%





リターン 0.96% -0.58% 0.81% 0.33%
リスク 2.06% 4.21% 4.63% 4.40%

1655と1659は、まだ設定から2年もたっていないので、相関を見るにも、実際の暴落時の動きを見るにも、まだまだデータ不足です、でも取り敢えずやってみます。

月ごとのリターン=(月末株価-先月株価)/先月株価
最後の行のリターンは平均値で、期待リターンですね。
リスクは月ごとのリターンの標準偏差です。

 では本題。
1476、1478、1655、1659、4つを組み合わせた場合の、リスクとリターンはどのように表せるかですが、、、

リターン=Σ((iの組み入れ比率)×(iのリターン))
リスク^2=ΣΣ((iの組み入れ比率)×(jの組み入れ比率)×(iとjの共分散))

共分散はエクセルでは covariabce.s(○:×,△:□) で導出できます。

組み入れ比率は、0から1まで、0.1刻みで変更させて、リスクとリターンをプロットしますと、、、

んんん?教科書的なグラフが出てきませんよ。計算間違ったかな???
いやいや、これは、1476のJリートが他に比べてリスクが低くてリターンが高すぎるのが原因です。4つもアセットがありますけど、うち2つだけを選んで、組み入れ比率を振ってみると、、、


あら、分かりやすい。

なお、グラフの凡例は、
・1476<JREIT>:iシェアーズ・コア Jリート ETF
・1478<JHY>:iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF
・1655<SP500>:iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF
・1659<USREIT>:iシェアーズ 米国リート ETF
です。

なんかもう1476のJリートだけで良いじゃん、というグラフになっていますけど、直近二年でJリートは好調、対して他が下がり気味のデータを使っちゃったから、だけですね。

やっぱり、10年ぐらいは過去データが欲しいです。
んー、しばらく、4等分のカウチポテトで運用しようかしら。

2019年8月1日木曜日

モメンタム投資月報 2019年7月末

 私的に7月は嵐の真っ只中でした。そして、その嵐は、更に嵐を呼び込み、最早、何が何やら。。。
 リスクの分散は大事だけど、それよりもリスク許容度の問題です。一つ一つが小さなリスクであっても、同時に来られたら、ひとたまりもありません。
 ここでは固定的なポートフォリオではなく、モメンタムに応じて、所有資産を切り替えていくしていくモメンタム投資、これがいかにリスクを回避できるのかを検証していきます。
 なお、運用方針はこちらです。

 7月末時点での3か月リターンと、1か月リターンは以下の通りです。

DIAMDC国内株式インデックスファンド 三井住友・DC外国株式インデックスファンドS DC新興国株式インデックス 野村新興国債券インデックスF(確定拠出) DC日本債券インデックス・オープン
過去リターン(3か月) -3.1% -0.3% -4.7% 4.4% 1.2%
過去リターン(1か月) 0.8% 3.1% 0.8% 2.7% 0.3%

 おっ、って感じですね。
先月は新興国債券の3か月リターンがトップで、今月の1か月リターンは2位です。モメンタム投資、良いんじゃないですか?
 でも、それより良いのが先進国株式。先月からの勢いを維持しており、2か月続けてのトップパフォーマーです。ここは、リスクとのトレードオフなのでしょうけど、、、

 モメンタム投資の運用ルールに基づいて、今月も新興国債券を保有していきます。
そして、私の心身はどこへ辿り着くのか。。。

今月末、無事にいるのかわかりませんが、See you.



2019年7月21日日曜日

OECD景気先行指数から読み解く景気循環

 停滞⇒回復⇒拡大⇒減速。巡り巡る景気循環。今が景気循環のどのあたりにいるのかが一目で分かるようにしたのが景気循環図。毎月公開されているOECD景気先行指数(CLI)から作成する方法を解説します。ブログ更新です。

 こちらがOECD加盟国全体の景気循環図で、2014年から2019年4月までの景気先行指数(CLI)を基に作成しています。


 2014年が景気拡大期、右回りに巡っていき、2015年が景気減速期から景気停滞期に、2016年は景気停滞期から景気回復期、2017年は景気拡大期、2018年は景気拡大期から一気に景気停滞期に、そして2019年4月時点は景気停滞期の中にあります。

 まずはOECD景気先行指数(CLI)をデータを入手しましょう。
https://stats.oecd.org/Index.aspx?DatasetCode=MEI_CLI
必要な期間のCLIをCustmizeしてExportしましょう。

景気循環図の縦軸の『水準』は、CLIから100を引いた値です。
横軸の変化率は、該当月のCLI-6か月前のCLIの値です。
これらで散布図を作れば、景気循環図の出来上がりです。簡単でしょ?

では、世界各国の景気循環図を見てみましょう。

まずはアメリカです。


続いて中国。


ヨーロッパです。


そして日本です。

中国は一足早く景気回復期へ移行。続いてヨーロッパ、米国が景気停滞期の谷を越えた所。日本は、、、停滞期の谷にも、まだ至っていない模様。

この景気循環図を見ると、世界への投資の戦略が見えてきます。
今が米国、ヨーロッパは今が買い時。そして世界が景気停滞期の谷を越えた所であるから、日本株は外需関連株に投資すべきで、内需はまだ控えた方が良さそうです。


2019年7月1日月曜日

2019年上期 ポートフォリオチェック

 さて、2019年も半分を経過してしまいました。最近の話題として、『2000万円年金不足報道』がありましたが、あれほど物の本質を捉えないバカ騒ぎも珍しかったです。

金融庁「豊かな老後には年金だけでなく資産形成のための投資が必要。そのためには、長期・分散・積み立て投資が有効。」

特定野党「年金は100年安心と言っていたのに政府は嘘をついた!」

プロ市民「武器を爆買いするなら、年金に回せー。ドドンガドン!」

マスコミ「少子高齢化で財政は破綻寸前。年金制度への信頼が揺らいでいる!」

 今時、年金だけで遊んで暮らせると思っていたお目出たい人々が、一定数いることに愕然としますが、これもまた日本の現実の一面です。

 よく日本人は勤勉だと言われますが、それは言われたことを素直に聞いて、愚直なまでに継続するという側面でもあります。いい大学を出て、いい会社に就職して、一軒家を買って、真面目に勤め上げさえすれば、幸せな老後を迎える。そんな話は昭和のバブルとともに消え去ったのに、未だに幻想から抜け出せないのでしょう。

 世界は再びナショナリズムと対立の時代に移ろうとしています。そんな中で個人に求められるのは自助の精神です。しかしながら、今は労働分配率が低下の一途をたどる時代。賃上げなど望むべくもない以上、サラリーマンが高い所得を得るには、投資をして成長の果実を得るしかないでしょう。
 長期・分散・積み立てこそがサラリーマンの資産形成の王道なのに、マスコミの報道では、びっくりするほど取り上げられませんでしたね。国民によっぽど知ってほしくないのでしょうか。つくづく歪んでいます。

この時代を私は、高配当+航空・宇宙・防衛ポートフォリオで乗り越えていきますよ。

では、2019年6月末時点のポートフォリオを確認していきます。
☆印は、毎月買い付けている銘柄。赤字は、2019年上期に新規に購入した銘柄です。

為替107.89 円/USD 2019年6月28日時点
種類 銘柄コード 銘柄 構成比率
バランスファンド
eMAXISバランス(8資産均等型) 6.7%
バランスファンド
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) 1.8%
バランスファンド
☆セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド 7.3%
バランスファンド
☆セゾン資産形成の達人ファンド 8.3%
日本株式アクティブファンド
☆ひふみプラス 1.9%
日本株式アクティブファンド
☆結い2101 6.2%
米国株アクティブファンド
☆eMAXIS Neo 宇宙開発 0.1%
日本国債
ニッセイ国内債券インデックスファンド 0.7%
日本株ETF 1478 ☆ISMSCI高配当ETF 4.5%
米国株ETF 1655 ☆ISS&P500米国株 3.4%
米国株ETF PFF iシェアーズ 優先株式 & インカム証券 ETF 5.0%
米国株ETF VYM バンガード・米国高配当株式ETF 3.0%
米国株ETF HDV iシェアーズ コア米国高配当株 ETF 5.2%
米国株ETF ZMLP Direxion ザックス MLP 高配当ETF 0.9%
日本株式個別銘柄 4188 三菱ケミカルHLDGS 0.5%
日本株式個別銘柄 4350 メディカルシステムネットワーク 0.3%
日本株式個別銘柄 5020 JXTGホールディングス 0.3%
日本株式個別銘柄 6141 DMG森精機 1.1%
日本株式個別銘柄 6503 三菱電機 1.8%
日本株式個別銘柄 7011 三菱重工業 3.0%
日本株式個別銘柄 7012 川崎重工業 1.6%
日本株式個別銘柄 7013 IHI 1.6%
日本株式個別銘柄 7201 日産自動車 0.5%
日本株式個別銘柄 7211 三菱自動車工業 0.3%
日本株式個別銘柄 7242 KYB 1.9%
日本株式個別銘柄 7270 SUBARU 3.3%
日本株式個別銘柄 7921 宝印刷 1.0%
日本株式個別銘柄 8306 三菱UFJフィナンシャルG 0.3%
日本株式個別銘柄 8739 スパークス・グループ 0.4%
日本株式個別銘柄 9468 カドカワ 0.9%
日本株式個別銘柄 9503 関西電力 0.8%
日本株式個別銘柄 9945 プレナス 1.1%
米国株式個別銘柄 BA ボーイング 2.5%
米国株式個別銘柄 GD ゼネラル・ダイナミクス 1.2%
米国株式個別銘柄 LMT ロッキード・マーチン 2.5%
米国株式個別銘柄 NOC ノースロップ・グラマン 2.2%
米国株式個別銘柄 RTN レイセオン 1.2%
米国株式個別銘柄 MCD マクドナルド 2.8%
米国株式個別銘柄 MO アルトリア・グループ 1.0%
米国株式個別銘柄 PG プロクター・アンド・ギャンブル 2.3%
米国株式個別銘柄 UTX ユナイテッド・テクノロジーズ 0.9%
日本REIT 1476 ☆Iシェアーズ・コアJリート 0.5%
米国REIT 1659 ☆IS米国リートETF 0.5%
コモディティ
☆マイゴールドプラン金 3.8%
コモディティ
☆マイゴールドプランプラチナ 2.7%

高配当銘柄として、三菱ケミカルHLDGS。配当利回り5% 美味しいです。
航空・宇宙・防衛銘柄としては、IHIとレイセオン、買っちゃいました。

 ちなみにレイセオン株購入して、数日後にUTXと合併するとのニュースが、、、
このニュース自体は、株価へプラスともマイナスとも言えないけど、やっぱり、個別銘柄はリスクが高いと改めて認識。
 航空・宇宙・防衛銘柄は、これからも成長が見込まれるセクターですが、資金が限定される個人投資家としては、購入タイミングが難しいです。と言う訳で、eMAXIS Neo 宇宙開発を今月から積み立て開始しています。これをベースにしつつ、NISA枠を米国高配当ETFと航空・宇宙・防衛銘柄で埋めていくようにします。

ポートフォリオの推移です。

2019/06/28 2019/01/06 2018/07/07 2017/12/31
バランスファンド 24.1% 27% 27.8% 28.3%
日本国債権インデックスファンド 0.7% 0.9% 0.9% 1.0%
先進国債券インデックスファンド 0.0% 0% 0.0% 0.5%
日本株式アクティブファンド 8.1% 10% 8.7% 8.0%
日本株式インデックスファンド 0.0% 0% 0.8% 2.9%
日本株ETF 4.5% 4.8% 4.6% 3.7%
日本株式個別銘柄 20.9% 19% 18.6% 22.6%
米国株ETF 17.6% 16% 16.0% 13.2%
米国株式個別銘柄 16.6% 15% 15.3% 10.5%
新興国株式インデックスファンド 0.0% 0% 0.0% 1.6%
日本REIT ETF 0.5% 0.1% 0.0% 0%
米国REIT ETF 0.5% 0.1% 0.0% 0%
コモディティ 6.5% 8% 7.4% 7.9%

インデックスファンドは、日本国債権がわずかに残るのみになりました。

そして、バランスファンドとコモディティを分解しますと。。。

2019/06/28 2019/01/06 2018/07/07 2017/12/31
日本債権 2.4% 2.9% 3.0% 2.8%
先進国債権 4.4% 4.7% 4.8% 5.3%
新興国債権 1.1% 1.2% 1.3% 1.4%
日本株式 32.8% 32.7% 32.2% 37.1%
先進国株式 44.4% 42.1% 42.3% 34.9%
新興国株式 2.6% 2.8% 2.9% 4.6%
日本REIT 1.6% 1.4% 1.4% 1.4%
先進国REIT 1.6% 1.4% 1.4% 1.4%
3.8% 4.3% 4.1% 4.3%
プラチナ 2.7% 3.2% 3.3% 3.6%
現金 2.6% 3.2% 3.4% 3.2%

 先進国株といっても、米国株なんですが、高い伸びを示しています。でも、ちょっと偏り過ぎかな。REITをもう少し伸ばしたい所。
 後はプラチナ。ピーク時の3/5まで値下がりしてしまい、目下、塩漬け状態。分散効果も低いので手放したいんですけど。。。

 プラチナに再び光が当たる日は来るのでしょうか?