昨年は、30年にも及ぶ平成の終わりを迎えました。平成の後半は失われた10年、20年とも呼ばれ、バブル崩壊以来、日本は0成長を続けています。その原因たるや、、、
企業・経団連曰く
日本は他の国に対して法人税が高すぎる。国際競争に勝ち残るため減税せよ!
財源?社会保障を目的とする消費税を上げればいい!
日本は少子高齢化で経済成長は期待できない。海外に投資しよう!
労働者が不足するから海外から労働者を受け入れよう!
政府・財務省曰く
日本の国債発行残高は世界最大!国民一人当たりの借金も世界最大!
高齢社会の中で医療福祉は増大の一方なのだから、増税するしかない!
将来に負担を押し付けてはならない!国民を甘やかしてはならない!
労働組合・サヨク曰く
日本の経済情勢を鑑み、賃上げよりも組合員の雇用の維持を!
ていうか、憲法9条万歳!在日米軍は出ていけ!
こうして、日本はろくに法人税を払わないブラック企業と、海外労働者と肩を並べて働く低賃金の非正規社員、そしてサービス残業・サービス出勤上等の正社員が溢れる残念な国になりましたとさ。めでたし、めでたし。
なんで日本が経済成長できないのだろう?って、そりゃ見ての通り、誰も消防車を呼んでないのである!って奴ですね。
こんな残念な日本国ですが、最近はちょっとだけ風向きは変わってきたように感じます。が、、、実際、実現している国民富裕化の政策はごく僅かです。
そんな中、誰でもその気になれば恩恵にあずかれるのが、idecoやNISAといった投資優遇政策な訳で、これを普及・活用しなくちゃいけないよね!と思い、こんなブログを書いていたりします。
前置きが長くなりましたが、この恩恵にあずかるための2020年投資戦略について、書いていきます。
(1)長期国際分散投資
長期・国際分散・積み立て投資の有効性を日本で唱え普及させたセゾン投信、その功績に敬意を表して、
・セゾンバンガードグローバルバランスファンド
・セゾン資産形成の達人ファンド
に、淡々と積み立ててます。
『投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2019』では、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が、一位を獲得したそうで、さすが良いファンドです。
毎年、毎年いいファンドがどんどん出てきて投資家としては大歓迎なんですが、でも、その度に乗り換えるのも堪んないですよね。じゃ、このファンドどうなんだろうとパフォーマンスを見ると資産形成の達人ファンドと、ほぼ同等(若干達人ファンドの方が上?)なんです。
つまり最適解は既に出ていたって訳です。さすがセゾン投信。あとは投資家の方が変わらなければ、長期国際分散投資の受益者になれるって寸法です。
そんな訳で私はこれからもセゾン投信の2ファンドを継続して積み立てていく所存であります。
(2)日本国応援投資
失われた20年って、公共の利益を忘れて、それぞれがそれぞれの都合で行動した合成の誤謬の結果なんだと思います。経団連会長の発言って注目されますけど、大企業の経営者なのに、企業の都合でしかものを言えない小物だなぁって思いませんか?私はいつもそう思います。そんな企業の株なんて欲しくないです。
中小企業の経営者でも社会と従業員に責任をもってビジョンを語る、そんな企業を応援していきたいです。とはいえ、そんな企業を見つけてくる手間暇、それに個別株を持つリスクまで考えると中々大変です。
で、そういった気持ちを代弁してくれるだろうファンドとして、鎌倉投信の結い2101、そして、ひふみ投信のひふみプラスを、積み立てていきます。
(3)航空・宇宙・防衛投資
21世紀において成長が期待できる投資ジャンルは数あれど、株式投資は結局、勝ち馬を当てなくてはいけません。ITなんて流行り廃りが早くて、10年後にどの企業が生き残っているか予想がつきません。でも、この航空・宇宙・防衛については、上位企業の顔触れは統合はあれど、そうそう変わらないでしょう。重工業は設備投資と積み上げがものを言うから、その点で安心して買えます。
今年は米国株では、ボーイング、ゼネラルダイナミクス、日本株ではNECに手を出そうかと。
ちょっと、気を付けておかないといけないのが、リスク管理です。個別株での投資は、どうしてもリスクが高まってしまいます。幸か不幸か防衛分野は21世紀も右肩上がりの見通しですので、全体が落ち込むということは無いとは思います。ですので、一銘柄あたりがポートフォリオに占める割合の上限を設けて全体の変動を抑えます。ざっくりですが、一銘柄当たり上限4.5%までとして管理していきます。
そして、eMAXIS Neo 宇宙開発 これです。eMAXIS Neoはテーマ型投信で古き悪しき証券会社の利ザヤ稼ぎを匂わせてしまいますが、中身を見れば、米国の誇る名立たる航空宇宙防衛企業を詰め合わせた素敵なファンドなのです。そして、気になるリターンはというと、eMAXIS S&P500等を抑えて、堂々の第二位(2020年1月19日時点)
https://emaxis.jp/special/ranking/index.html#rt_risk_12_
eMAXISシリーズの中でも、まだ、販売額は多い方ではないけど、航空・宇宙・防衛というセクターのもつ特殊性に基づく優秀性は、いずれ知れ渡ることでしょう。
(4)高配当投資
ここが今の悩みなんですよね。これまで米国株のMO、MCD、PG、それにETFのVYMやHDVを買い付けてきましたが、米国市場が好調なのは良いけど、配当利回りが3%では、ちょっと寂しい。MOは6%あるけど、米国たばこ銘柄の不安定さを考えると、あまり増やせないですし。。。
米国株については、今年はVYMとHDVを少々、それにPFF・VIGを買い足そうかと思います。
そして、割高になった米国株に代わって、配当利回りが優秀な日本株と英国株について、買い付けていこうと思います。
(5)バリュー投資
バリュー投資と称してみましたが、やっていることは、毎月の積立投資時に、その時々の配当利回りに応じて買い付け金額を変更するというやり方です。こうすれば割安なものほど買い付け金額が増えるって寸法です。対象は、
・ISMSCI高配当ETF(1478)
・ISS&P500米国株(1655)
・Iシェアーズ・コアJリート(1476)
・IS米国リートETF(1659)
・UBS ETF 英国大型株100(FTSE 100)(1389)
1389は、昨年末から始めました。高配当投資の一翼を担うものとして、期待しています。今のところリバランスは考えず、淡々と買い付けていこうと思います。
(6)モメンタム投資
会社でやっている確定拠出年金を利用して、モメンタムに応じてポジションをスイッチしています。こちらについては、月報を上げていますので、割愛です。
(7)金・プラチナ投資
こちらは三菱金属マテリアルのマイゴールドプランです。実は私の投資歴の中で最も長いのがこれなんですが、全然、儲かりません。これ。
手数料が高いのもあるのですが、プラチナがねぇ(ため息)いつかきっと値段が上がると信じて、細々買い付けて、無限ナンピン中です。
以上が私の投資戦略です。後は年間入金力、約300万円をどう分けるかです。
・NISA投資枠:120万円⇒米国航空宇宙防衛株、米国高配当ETF
NISAについては、5年後でも価格が上昇していることが期待できる米国個別株、ETFを従来通り割り当てます。日本株では、ちょっと心もとないですからね。
日本株式、先進国株式、新興国債権、日本国債権のインデックスをモメンタム投資によって機動運用です。他ではバイアンドホールドなのですが、年金だけは致命的な損失を回避しなくてはならないですからね。
・積み立て投資枠:月10~15万円×12か月
米国航空宇宙防衛株、米国高配当ETF、モメンタム投資以外はこちらです。淡々と無理せず臨機応変に。大事なのは市場から退場せず、長期投資の勝者となること。そんな心構えでいればいいかなと考えております。
こちらは、昨年の7月に報じられたニュースで、ウイグル人が『教育施設』に収容されている問題についてのものです。
https://edition.cnn.com/2019/07/17/asia/uyghurs-muslim-countries-china-intl/index.html
国それぞれに色々な思想があるのは当然だし、であれば対立だってあるでしょう。
でも、ここで行われているのは、何なのか? 多数のカメラと人工知能が人々を監視し、生体情報をデータベース化する。その目的たるや臓器移植の献体にするため。。。
こんなデストピアが現実に存在するなんて信じられますか?人の英知たるテクノロジーも、使い方によってはこんな無惨なことをも現出させます。
自分一人のわずかな投資資金だけでは、どう運用したところで、社会にどれほどの影響も与えないでしょう。でも、それが積み重なった結果が今の社会を形成したのだから、そう考えたら、少なくとも、こんなデストピアみたいなことを行う国、企業に投資してはダメなのは自明なことです。
この記事によれば、非難する国と、支持する国は次の通りです。
ウイグルにおける中国の行動を非難する国
・オセアニア:オーストラリア、ニュージーランド
・ヨーロッパ:オーストリア、リトアニア、イギリス、ベルギー、フランス、ルクセンブルク、オランダ、ドイツ、スイス、スペイン、デンマーク、エストニア、フィンランド、アイスランド、ラトビア、ノルウェー、スウェーデン、アイルランド
・北米:カナダ
・アジア:日本
中国のウイグルでの政策を擁護する国
・アジア:カンボジア、タジキスタン、トルクメニスタン、パキスタン、フィリピン、ミャンマー、ラオス、北朝鮮
・アフリカ:アルジェリア、アンゴラ、エリトリア、ガボン、カメルーン、コモロ、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、ジンバブエ、スーダン、ソマリア、トーゴ、ナイジェリア、ブルキナファソ、ブルンジ、南スーダン
・中東:アラブ首長国連邦、エジプト、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、シリア、バーレーン
・南アフリカ:キューバ、ベネズエラ、ボリビア
・東欧:ベラルーシ、ロシア
中国を支持する国も、札束で引っ叩かれて、そうしたのかもしれませんが、そんな志の低い国は投資するに値しません。
以上です。