2020年6月19日金曜日

目標ポートフォリオの策定

 実は私、今まで目標ポートフォリオというのは特に定めていませんでした。強いて言えば、日米の資産割合をざっくり50%にしておこう、ぐらいがあるだけでした。
 が、思うところがあって、この度、目標ポートフォリオを策定することにしました。
それがこれです。

ポートフォリオ・コア 合計50% 長期積み立て
銘柄 構成比率 備考
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド 25% 国際分散
セゾン資産形成の達人ファンド

日本国債券+金プラチナ 5% ディフェンス
鎌倉投信 結い2101 5% 日本応援
ひふみ投信 ひふみプラス 5% 日本応援+グロース
eMAXIS Neo 宇宙開発 5% 航空・宇宙・防衛+グロース
キャッシュ(待機資金) 5% 機動資金



ポートフォリオ・サテライト 合計50% 配当狙い+グロース
銘柄 構成比率 備考
REIT(ISコアJリート1476+IS米国リート1659) 10% 高配当
IS MSCIジャパン高配当利回り 1478 10% 高配当
IS S&P500米国株 1655 5% グロース
UBS ETF英国大型株100(FTSE100) 1389 5% 高配当
米国高配当ETF(PFF+VYM+HDV) 10% 高配当
日米航空宇宙防衛 個別株 5% 航空・宇宙・防衛+グロース
その他 個別株 5% 色々。。。

 キャッシュは、生活防衛資金とは別枠でして、再び来るであろうブラックスワン時に、割安資産を買い入れのための待機資金です。今まで基本的にフルインベストメントだったんですけど、少しキャッシュポジションも常設しようかと。

 SP500がグロース枠って、自分でもなんだかなぁという気がします。でも今の世界市場を見渡せば、米国だけですよね。安定して成長しているのは。新興国の株式市場も結局、リスクが高いだけで、長期的には今一つ。まあ、NASDAQでも良いんですけどねぇ。どうせSP500と中身がかぶっているんだから、これは好みの問題かなと。

 で、今回の目標ポートフォリオ策定の要旨ですが、個別株の割合を減らしていくことです。

 自分には運用のセンスが無く、キャッシュがあると、なーんとなく好きな銘柄を買ってしまい、割安な時に買うということが出来ません。自分的には購買欲を満たして満足してしまうのですが、これでは長期的な資産形成にマイナスだと思います。現に今の個別株の成績はボロボロですし。。。

 今回のコロナ禍で、私、SP500とひふみプラスを売却して、リスクオフしていたのですが、ひふみ投信さんは、ちゃんとキャッシュポジションを増やして、リスクコントロールしていたとのことでした。そういうことを、ちゃんとやってくれるのなら、私のような素人の裁量トレードよりは、運用のプロに任せていけばいいと思った次第です。

 そして、セゾン投信の2ファンドをコアオブコアと位置づけ、比率を引き上げようと思います。投資を続ければ続けるほど、この2ファンドの良さが身に染みて分かってきます。

 結局のところ、この2つのファンドが投資の王道をいっているんですよね。債券インデックス+株式インデックスのグローバルバランスと、市場をアウトパフォームすることを狙うアクティブファンドの資産形成の達人。一にして全。全にして一。この二つのファンドがあれば、後は何もいらないんです。やらないといけないのは、この二つのファンドの保有比率を決めるだけ。
 強いて、この2ファンドの難点を上げるとすれば、完璧すぎて退屈ということです。

 私的には、毎月入金される配当金は投資するモチベーションになります。また、投資した会社から送付されてくるIR資料は、社会とのつながりを実感し、また投資家の目を養ってくれます。

 投資は私にとって趣味ですし、当然、アソビがあってもいいと思うので、まだまだ色々やっていこうとは思います。

 なお、目標ポートフォリオを策定しましたが、今すぐ個別株を売却して、、、なんて気もなくて、1,2年かけて、実現していけばいいかなぁ、ぐらいに呑気に考えております。


2020年6月7日日曜日

モメンタム投資月報 2020年5月末 デカップリング ナウ

 5月の連休、そしてコロナ自粛も明けて数週間。日常が少しづつ戻ってきて、町にも賑わいが戻ってきました。その情景は、映画やアニメの後日談みたいな、そんな感じ。
 リアルでこんな事を経験するとは思っていませんでしたが、映画やアニメと違って、リアルは、まだまだ続きます。

 コロナ、コロナと騒がしいのは、相変わらずですが、緊急事態宣言が解除されたら、株式市場も息を吹き返してきました。では、状況を振り返ってみます。

2020年5月末時点

DIAMDC国内株式インデックスファンド 三井住友・DC外国株式インデックスファンドS DC新興国株式インデックス 野村新興国債券インデックスF(確定拠出) DC日本債券インデックス・オープン
過去リターン
(3か月)
+4.7% -2.7% -11.5% -5.6% -1.8%
過去リターン
(1か月)
+7.9% +6.5% +5.0% +8.4% -0.6%

 日本国債が微減、対して、株式は見事に反発。一か月のトップパフォーマーは日本株式でした。そして3か月リターンも日本国債から日本株式となりました。よって、モメンタム投資のルールに基づいて、ここで日本国債から日本株式にポジションチェンジです。

 このモメンタム投資、コロナショックによる急落は回避しましたが、急回復には乗り遅れています。機会損失ですね。
 先月時点でも、ポジションチェンジは少し悩んだのですが、回復局面の弱いモメンタムで、第二波直撃があったとしたら、今月のこの結果は無かったでしょう。『頭と尻尾はくれてやれ』です。

 世界に目を向ければ、今度は香港国家安全法の制定が決まりました。これで香港は中国陣営に強制的に『併合』です。グローバル化から新冷戦(?)体制に移行の真っただ中。そういえば、韓国のGSOMIAの破棄ってのもありました。(あれはまだか(笑))

 価値観を共有できない人々、国々との適切な距離、ソーシャルディスタンスを探る流れが世界的に加速しています。

 中国でウィグル人が非人道的な扱いを受けていますが、そんな中、ウイグル人が強制労働させられている工場が、世界の有力企業のサプライチェーンに組み込まれているという報告が、オーストラリア戦略政策研究所から挙げられています。
 その中に馴染みのある有名日本企業11社が残念ながらありました。

詳細は日本ウィグル協会の以下のリンクをご参照ください。
ウイグル人の強制労働に関与している疑いが浮上している日本企業への公開質問状についてのご報告

 世の中を生きていく上で綺麗ごとだけで済まないのは、頭では分かっているつもりです。でも、自分に無関係であっても許せないことってあります。ましてや、自分が投資した企業がそんな会社だとしたら。。。

 という訳で、自らの投資行動が適切なのかどうか、世界の流れ、歴史の流れを見極めながら、常に見直していかなければと思い返した次第です。