2021年3月21日日曜日

OECD景気先行指数(CLI)から読み解く景気循環 2021年3月

  もうすぐ、2021年も第一四半期終了。恒例のOECD景気先行指数から作成した景気循環図をアップします。ご参考まで。

 2020年12月期、前期の景気循環図はこちら。どれだけ変化したのか比較してみてください。

元データは↓からです。

http://www.oecd.org/sdd/leading-indicators/

https://stats.oecd.org/Index.aspx?DatasetCode=MEI_CLI


 では、まずは、OECD加盟国プラス主要6カ国(ブラジル、インド、インドネシア、中国、ロシア、南アフリカ)です。全体の状況を見てみましょう。


 うーむ、激動の2020年を終えて、景気先行指数の上でも、既に正常な状態に戻ることを織り込んでいますね。

 つづいて、世界の4極の状態を見ていきます。最初はアメリカです。


 アメリカ、状況はOECDとほぼ同じですね。株式の世界では、世界経済=米国と言ってもいい訳ですが、今はアメリカが世界経済を引っ張るという訳でも無さそうと言えそうですね。

 次にEUです。

 EUも、正常化に近づいているのですが、こちらは水準が今一つ。欧州はコロナ禍のダメージ、まだまだ引きずりそうです。

 そして、中国です。
 コロナ禍からいち早く復活を宣言していましたが、指標の上で、更に景気拡大を加速です。うーむ、発生源であるにも関わらず、この早さ。これが共産主義の強さですか。

 そして、我が国、日本です。
 うーん、指数の上では、コロナですら随分とダメージを抑え込んで、そして、なかなかの勢いで景気拡大に差し掛かっています。全世界と比較して、決して悪くないんじゃないでしょうか。

 景気先行指数は、3か月ないし6か月後の景気を表すとされます。ワクチンの普及が進めば、秋には正常化と言うところなのでしょうが、どうなるのでしょう?
 今の報道を見ていると、副作用、副作用と騒ぎ立てて、子宮頸がんワクチンの過ちを再び繰り返したいのではないかと、勘ぐってしまいます。

 集団免疫の構築がコロナ禍を乗り越える絶対条件な訳ですが、センセーショナルで悪質な報道は、科学的思考を阻害してしまいます。自由な報道は民主主義の絶対条件ですが、悪意ある報道機関まで民主主義コストと言われると、納得できませんね。