日本を取り戻す。このスローガンを掲げて2012年の衆院選挙で自民党は快勝。そして登場したのが安倍政権でした。あれから7年と数カ月。日本は取り戻せたのでしょうか?
2009年鳩山政権が誕生した背景には、マスコミの露骨な麻生政権叩きと民主党上げがありました。国会中継をリアルタイムで見ていると、鳩山氏始め民主党議員は具体性が無い空虚なこと述べているだけなのに、ニュースバラエティ、ワイドショーに流れる頃には見事な編集テクニックで、麻生政権をかっこよく追及する姿に変換されていました。そして、マスコミの政権への質疑は、いつ解散するのか、社説の論調は民主党に政権を持たせれば、停滞した日本がこんなによくなる。試しに政権交代してダメだったら、元に戻せばいいじゃないか等という政権交代を扇動するものでした。
偏向報道極まれり。そして悪夢の民主党政権3代が始まりました。
トラストミー、腹案がある、そんな口先だけのデタラメで日米同盟の根幹を揺るがし、円安を放置して製造業は技術とともに海外へ流出、雇用は失われ、そして東日本大震災と原子力災害への稚拙な対応etc
本当に日本が失われてしまう。そうした危機感を国民全体が共有し、民主党・野党への絶望の果てに生まれたのが安倍政権でした。
安倍政権の評価は是々非々あるでしょうが、私の評価は概ね肯定です。国家安全保障会議(NSC)発足初め、国家としての戦略を持ち込み、平和ボケ国家から普通の国へとかじ取りを果たしてくれました。成し遂げられなかったのは、憲法改正や拉致被害者の奪還。ただ、これらはリアリストの安倍さんが7年取り組んでも成し遂げられないほど、今の日本には難易度が高いもの。残念だけどやむなし。明らかに失敗は消費増税。民主党の負の遺産といえば、贔屓が過ぎるけど、それほど政界では、財務省に力があるということなのでしょう。。。
真っ当で現実的な政権運営と、野党への絶望は消極的だったとしても大多数の国民の支持を受け、近年まれにみる長期政権を実現しました。一強多弱の政治情勢の中で、野党とマスコミは、揚げ足取りを続けることしか出来ず、また、SNSやyoutube等のネット放送の普及は、マスコミの偏向報道の影響力を弱体化させました。安保闘争の気分が抜けない時代遅れの論調は、最早侮蔑の対象です。これなら二度と民主党政権の悪夢は繰り返されないだろう、そう思えるようになりました。
ただ、気になる動きは、ヘイト規制条例です。両論併記はじめ公平な報道が今後も期待できない以上、言論の自由こそが、民主主義を基盤です。言論空間では今日も怪しい工作、扇動が繰り広げられていますが、公平な言論空間であれば、現実的な正論が最も支持を得ます。
そんな中で差別だとレッテル張りをして、自分たちに都合の悪い言動を封殺する特権を得ようとする動きが、ヘイト規制条例の推進力になっているように見えます。今の日本に人種差別がどれだけあるのでしょうか?それは言論の自由を規制するほどのものなのか。
『自称』弱者に、おかしいことをおかしいと言う自由を失う危険性、とても危惧しています。
さて、随分前置きが長くなってしまいました。週末に市場が閉まってからの安倍さんの辞意表明だったこともあって、市場への影響は今の所限定的です。とはいえ、今後どうなっていくのかは不透明。ここではモメンタムに乗ってリターンを追及することを試みていきます。それでは、今月の市場の状況です。
2020年8月末
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DIAMDC国内株式インデックスファンド |
三井住友・DC外国株式インデックスファンドS |
DC新興国株式インデックス |
野村新興国債券インデックスF(確定拠出) |
DC日本債券インデックス・オープン |
過去リターン(3か月) |
3.6% |
13.4% |
20.0% |
2.7% |
-0.6% |
過去リターン(1か月) |
8.2% |
7.7% |
4.5% |
1.2% |
-0.5% |
今月のトップパフォーマーは日本株式でした。先月、日本債券に乗り換えてしまった私はがっくしです。
そして、3か月リターンのトップは、新興国株式ですが、これはモニター対象にしているだけなので、次点の先進国株式に乗り換えます。うーん、米国株は大分上がり過ぎている気がしますが、このままの調子で続くのでしょうか?
コロナの事は皆そろそろ飽きてきてるみたいで、代わりにBLMの名のもと、先進国では治安を乱すデモが流行っているみたい。日本では一部の過激派、無政府主義者が人権派を気取って旗を振っているだけで、支持を広げる様子はありませんが、いろんな意味で要警戒です。
とはいけ、9月、10月は日米の政治の動きが市場を左右するのは目に浮かびます。まあ、株価にマイナスのことはやらんだろうとは思いますが、はてさて、どうなるでしょうか?