2019年11月8日金曜日

モメンタム投資の研究 モメンタムって何なのさ!

 日本株式、日本国債、先進国株式、新興国国債を利用してのモメンタム投資、正しくはデュアルモメンタム投資を始めて8か月。現状の運用手法が適切かどうかを判断するには、まだまだ期間は短いとは思いますが、それでも傾向は掴めてきたように思います。その中で実感してしまったのは、今年のような傾向の定まらない相場でのモメンタム投資の弱さです。トレンドフォロー型手法である以上は、それはやむを得ないことなのですが、もう少し精度を上げられないかと思う今日この頃です。

 そもそも、市場におけるモメンタムって何だろう?という疑問がありました。テクニカルでは、一定期間内のリターンとして定義されているけど、これでモメンタム(勢い)って正しく評価できているのかと。
 モメンタム投資は結局、過去の一定期間のリターンが高ければ、以降もそのモメンタムによって良好なパフォーマンスが期待できるという前提ですよね。じゃあ、実際のところどうなのかと過去データを分析してみました。

 元データには、私の確定拠出年金の国内株式クラスである『One DC 国内株式インデックスファンド』 2007年から2019年の月足データを使いました。


 じゃ、さっそく見ていきましょう。横軸には、直近1年リターン、直近6か月リターン、直近3か月リターン、直近1か月リターン、対して縦軸には次月1か月リターンとったグラフです。






 んんん?上下に綺麗に分布しているぞ。

相関係数は、
・直近1年リターン   :次月1か月リターン 0.017
・直近6か月リターン:次月1か月リターン 0.007
・直近3か月リターン:次月1か月リターン 0.077
・直近1か月リターン:次月1か月リターン 0.073

ま、まるで相関がない。。。

 同じく私の確定拠出年金の先進国株式クラスである『三井住友・DC外国株式インデックスファンドS』でも、同じように相関係数をチェックしてみましたが、こちらもやっぱり相関がありませんでした。

 えー、『過去一定期間のリターンが高ければ、以降もそのモメンタムによって良好なパフォーマンスが期待できる』っていうのは、まるで間違ってるってことですね。
まあ、こんなに簡単な手法でリターンが得られるなら苦労はしませんよね。やっぱり全てはランダムウォークの彼方なのか。。。

 ということで、モメンタム投資は、モメンタムの高いアセットにどんどん乗り換えていくことで、致命的なドローダウンを回避することが本質なのでしょう。

 とはいえ、です。チャートを見ていれば、値動きには流れが確かにあるように見えます。ここで考えてみると、そもそも、『直近のリターン=モメンタム』という捉え方が誤っているのではないか、もっと値動きのモメンタムを正しく捉える方法があるのではないのかと、そう思ったんです。せっかくなので、もっと突っ込んでみます。

 市場の勢いを捉える方法として、始値、安値、高値、終値の4つの情報を用いて値動きを表現するローソク足というものがあります。ローソク足は、大陽線が『非常に強い』とされます。
 これを先ほどの、直近3か月リターンと次月リターンのグラフに組み込んでみます。直近一か月の始値、安値、高値、終値を使って、以下の『X』を定義して、色分けします。
X=(終値-始値)/(高値-安値)


Xが75%以上の大陽線では、相関係数0.4の正の相関がありました。一方で、Xが-75%以下の大陰線では、-0.9の負の相関が出ています。ふむ。。。

 同じことを、『三井住友・DC外国株式インデックスファンドS』でもやってみました。

こちらは、Xが75%以上の大陽線では、相関係数0.2、Xが-75%以下で0.相関係数0.4でした。0.75<X≦0.75の、ひげの長いローソク足では、国内株式、先進国株式、どちらもほとんど相関はありません。ローソク足の大陽線、大陰線は、確かに『何か』が『非常に強い』と言えそうです。

 ちょっとだけ、聖杯に近づけた???

 ランダムウォークで確率的に変動していく値動き、この考え方をデュアルモメンタム投資に利用しようとした場合には、各クラスのどちらが『モメンタム』として強いのかを数値的に比較しないといけません。ちょっと難しいぞ。。。

 確率変動に対しての期待値、未来を予測する聖杯を探す旅、まだまだ続けます。


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