と言う訳でブログ更新です。
私の一押しETFは知る人ぞ知るiシェアーズ米国航空宇宙・防衛ETF(ITA)な訳ですが、入手性が悪いのが泣き所。お国が積極的防衛を掲げていても、ESGが叫ばれる中では、日本国内で大手を振るって販売される目は無さそう。。。
そんな最中に目に入ったのが、eMAXIS Neo宇宙開発です。eMAXISは多種多様なインデックスファンドのラインナップと、低コストを謳うインデックス投資の雄なのですが、昨年8月より、eMAXIS Neoというテーマ型ファンドを投入してきました。
金融庁が嫌うテーマ型ファンドとは、とうとうeMAXISもネタ切れかと思っていたのですが、よくよく見てみると、宇宙開発の中身を見ると、ITAの銘柄とかなりかぶっていることに気づきまして、調べてみました。
・iシェアーズ米国航空宇宙・防衛ETF(ITA)
https://www.ishares.com/us/products/239502/ishares-us-aerospace-defense-etf
ベンチマーク:
Dow Jones U.S. Select Aerospace & Defense Index
信託報酬:0.43%
分配方針:年4回(3,6,9,12月) 昨年は約1%でした。
構成銘柄数:34
・eMAXIS Neo宇宙開発
https://emaxis.jp/fund/253299.html
ベンチマーク:S&P Kensho Space Index
信託報酬:0.7776%
分配方針:年1回(8月17日に分配金額を決定。昨年からのファンドなので実績なし。)
構成銘柄数:26
注意が必要なのは、ウェイトのつけ方です。
ITAは、時価総額加重平均です。ただし、次の制約を付けています。
一銘柄当たりの上限は22.5%。
4.5%以上のウェイトのある銘柄の総和は45%を上限。
対して、eMAXIS Neoは、ちょっと特殊な均等加重平均です。
https://emaxis.jp/text/253270_180815.pdf
から、以下抜粋
『銘柄選定の際、AIが、テーマに関連するビジネスが主要事業である「コア銘柄」と、そうでない「ノンコア銘柄」に分るしており、それぞれの分類において均等比率で構成されます。~』
また、S&P Kensho Space Index の解説から
https://japanese.spindices.com/indices/equity/sp-kensho-space-index-usd
1銘柄当たりの上限は5.7%
上位10銘柄の合計の上限は50.6%
とのこと。
じゃ、構成銘柄とウェイトは、結局、どうなっているのでしょうか。見てみましょう。
iシェアーズ米国航空宇宙・防衛ETF(ITA)は、2019年5月1日時点
eMAXIS Neo宇宙開発は、2019年4月26日時点です。
iシェアーズ米国航空宇宙・防衛ETF |
ウエイト(%) |
eMAXIS Neo 宇宙開発 |
ウエイト(%) |
ボーイング |
18.3 |
ボーイング |
4.2 |
ユナイテッド・テクノロジーズ |
16.26 |
ユナイテッド・テクノロジーズ |
4.3 |
ロッキード・マーチン |
6.83 |
ロッキード・マーチン |
4.3 |
L3テクノロジーズ |
4.84 |
L3テクノロジーズ |
? |
ハリス |
4.79 |
ハリス |
4.3 |
トランスダイム・グループ |
4.49 |
トランスダイム・グループ |
? |
ノースロップ・グラマン |
4.45 |
ノースロップ・グラマン |
4.1 |
ゼネラル・ダイナミクス |
4.19 |
- |
- |
レイセオン |
3.95 |
レイセオン |
? |
テキストロン |
2.91 |
- |
- |
ハイコ |
2.6 |
ハイコ |
4.8 |
アルコニック |
2.47 |
- |
- |
ヘクセル |
2.32 |
ヘクセル |
4.7 |
スプリント・エアロシステムズ・ホールディングス |
2.2 |
- |
- |
テレダイン・テクノロジーズ |
1.73 |
テレダイン・テクノロジーズ |
4.3 |
ハイコ |
1.7 |
|
|
カーチス・ライト |
1.5 |
- |
- |
ハンティントン・インガルス・インダストリーズ |
1.47 |
- |
- |
アクソン・エンタープライズ |
1.36 |
- |
- |
マーキュリー・システムズ |
1.29 |
マーキュリー・システムズ |
? |
BWXテクノロジーズ |
1.28 |
BWXテクノロジーズ |
? |
RBCベアリングス |
1.1 |
- |
- |
エアロジェット・ロケットダイン・ホールディングス |
0.99 |
エアロジェット・ロケットダイン・ホールディングス |
? |
ムーグ |
0.97 |
ムーグ |
5.2 |
クラトス・ディフェンス・アンド・セキュリティー |
0.93 |
- |
4.1 |
キュービック |
0.77 |
- |
- |
アストロニクス |
0.7 |
- |
- |
トライアンフ・グループ |
0.68 |
- |
- |
エアロバイロンメント |
0.59 |
- |
- |
ウエスコ・エアクラフト・ホールディングス |
0.53 |
- |
- |
スターム・ルガー・アンド・カンパニー |
0.53 |
- |
- |
AAR |
0.52 |
- |
- |
ナショナル・プレスト・インダストリーズ |
0.33 |
- |
- |
アメリカン・アウトドア・ブランズ |
0.33 |
- |
- |
- |
|
CACIインターナショナル |
? |
- |
|
エンジリティー・ホールディングス |
? |
- |
|
ジェイコブス・エンジニアリング・グループ |
? |
- |
|
エスコ・テクノロジーズ |
? |
- |
|
ボール |
? |
- |
|
アンフェノール |
? |
- |
|
エルビット・システムズ |
? |
- |
|
TTMテクノロジーズ |
? |
- |
|
アナログ・デバイセズ |
? |
- |
|
TEコネクティビティ |
? |
- |
|
マクサ・テクノロジーズ |
? |
- |
|
スタンデックス・インターナショナル |
? |
- |
|
パーク・エレクトロケミカル |
? |
eMAXIS Neo 宇宙開発は、上位10銘柄のウェイトしか開示していないので、個別は不明なのですが、銘柄数からみて、結局、一銘柄当たり3~5%といった所でしょう。
ITAの上位銘柄が、ほぼ、そのままeMAXIS Neo 宇宙開発でも採用されています。
その違いは、宇宙に関わらない防衛銘柄が含まれないこと。そして、時価総額加重平均と、均等加重平均の違いに集約されます。
S&P500を上回るパフォーマンスのITA。これに対して、eMAXIS Neo 宇宙開発は、均等加重平均であることから、リスクも上がるけど、更に高いリターンが期待できそうです。そして購入が容易です。
積み立てちゃおうかなぁ~