2019年6月28日金曜日

モメンタム投資月報 2019年6月末

 今月末はG20大阪サミット。米中の対立が世界経済の成長に暗雲をかけている訳ですが、各国首脳がどのようなメッセージを示すのかに注目が集まっています。
 でも、どうでしょう。中華を自認する中国が大人しく西側自由主義陣営の築いた国際ルールに乗ってくるとは思えませんね。20世紀末の経済のグローバル化が、中華の再興を引き起こしました。軍事・経済に自信を持ったからこその南シナ海、東シナ海での侵略行為です。サミットで仮に米中協調を演出したとしても、対立構造が無くなることは無いでしょう。
 様々なリスク要因を抱える世界経済、激しく浮き沈みする中、上手く波に乗って運用していく。誰もが思い描く理想の運用。それに少しでも近づきたくて始めたのがモメンタム投資です。今月も状況を確認していきます。

 なお、運用方針はこちらです。

まずは、6月末時点での3か月リターンと、1か月リターンは以下の通りです。


DIAMDC国内株式インデックスファンド 三井住友・DC外国株式インデックスファンドS DC新興国株式インデックス 野村新興国債券インデックスF(確定拠出) DC日本債券インデックス・オープン
過去リターン(3か月) -2.3% 0.9% -2.0% 1.4% 0.6%
過去リターン(1か月) 2.8% 3.2% 4.3% 2.3% 0.4%

先月末は総崩れで、トップパフォーマーが日本債券だったのですが、新興国、先進国、日本株それぞれが戻してきています。でも、やっぱり勢いは三者三様。

私のモメンタム投資のルールは、3か月リターンが最も高かったものに乗り換えていくものですので、ここで新興国債券にスイッチです。

 ここで、驚愕の事実が発覚。確定拠出年金の口座をチェックしたら、先月のスイッチ、先進国株から日本債券への切り替え、金額が間違っていました。
本来は、先進国株25%、日本株25%、日本債券50%のポートフォリオに置き換えるべきところが、先進国株50%、日本株25%、日本債券25%になっていました。
 日本債券より、先進国株の方が今月は伸びていたので、結果オーライですが。。。
今月は、ちゃんと先進国株25%、日本株25%、新興国債券50%に置き換えます。

それでは、See you.



2019年6月22日土曜日

eMAXIS Neo 宇宙開発は、iシェアーズ米国航空宇宙・防衛ETF(ITA)の代わりになりえるのか?

 
と言う訳でブログ更新です。

 私の一押しETFは知る人ぞ知るiシェアーズ米国航空宇宙・防衛ETF(ITA)な訳ですが、入手性が悪いのが泣き所。お国が積極的防衛を掲げていても、ESGが叫ばれる中では、日本国内で大手を振るって販売される目は無さそう。。。

 そんな最中に目に入ったのが、eMAXIS Neo宇宙開発です。eMAXISは多種多様なインデックスファンドのラインナップと、低コストを謳うインデックス投資の雄なのですが、昨年8月より、eMAXIS Neoというテーマ型ファンドを投入してきました。
 金融庁が嫌うテーマ型ファンドとは、とうとうeMAXISもネタ切れかと思っていたのですが、よくよく見てみると、宇宙開発の中身を見ると、ITAの銘柄とかなりかぶっていることに気づきまして、調べてみました。

・iシェアーズ米国航空宇宙・防衛ETF(ITA)
https://www.ishares.com/us/products/239502/ishares-us-aerospace-defense-etf
ベンチマーク:Dow Jones U.S. Select Aerospace & Defense Index
信託報酬:0.43%
分配方針:年4回(3,6,9,12月) 昨年は約1%でした。
構成銘柄数:34

・eMAXIS Neo宇宙開発
https://emaxis.jp/fund/253299.html
ベンチマーク:S&P Kensho Space Index
信託報酬:0.7776%
分配方針:年1回(8月17日に分配金額を決定。昨年からのファンドなので実績なし。)
構成銘柄数:26

 注意が必要なのは、ウェイトのつけ方です。

 ITAは、時価総額加重平均です。ただし、次の制約を付けています。
一銘柄当たりの上限は22.5%。
4.5%以上のウェイトのある銘柄の総和は45%を上限。

 対して、eMAXIS Neoは、ちょっと特殊な均等加重平均です。
https://emaxis.jp/text/253270_180815.pdf
から、以下抜粋

『銘柄選定の際、AIが、テーマに関連するビジネスが主要事業である「コア銘柄」と、そうでない「ノンコア銘柄」に分るしており、それぞれの分類において均等比率で構成されます。~』

また、S&P Kensho Space Index の解説から
https://japanese.spindices.com/indices/equity/sp-kensho-space-index-usd
1銘柄当たりの上限は5.7%
上位10銘柄の合計の上限は50.6%
とのこと。

じゃ、構成銘柄とウェイトは、結局、どうなっているのでしょうか。見てみましょう。

iシェアーズ米国航空宇宙・防衛ETF(ITA)は、2019年5月1日時点
eMAXIS Neo宇宙開発は、2019年4月26日時点です。

iシェアーズ米国航空宇宙・防衛ETF ウエイト(%) eMAXIS Neo 宇宙開発 ウエイト(%)
ボーイング 18.3 ボーイング 4.2
ユナイテッド・テクノロジーズ 16.26 ユナイテッド・テクノロジーズ 4.3
ロッキード・マーチン 6.83 ロッキード・マーチン 4.3
L3テクノロジーズ 4.84 L3テクノロジーズ
ハリス 4.79 ハリス 4.3
トランスダイム・グループ 4.49 トランスダイム・グループ
ノースロップ・グラマン 4.45 ノースロップ・グラマン 4.1
ゼネラル・ダイナミクス 4.19
レイセオン 3.95 レイセオン
テキストロン 2.91
ハイコ 2.6 ハイコ 4.8
アルコニック 2.47
ヘクセル 2.32 ヘクセル 4.7
スプリント・エアロシステムズ・ホールディングス 2.2
テレダイン・テクノロジーズ 1.73 テレダイン・テクノロジーズ 4.3
ハイコ 1.7

カーチス・ライト 1.5
ハンティントン・インガルス・インダストリーズ 1.47
アクソン・エンタープライズ 1.36
マーキュリー・システムズ 1.29 マーキュリー・システムズ
BWXテクノロジーズ 1.28 BWXテクノロジーズ
RBCベアリングス 1.1
エアロジェット・ロケットダイン・ホールディングス 0.99 エアロジェット・ロケットダイン・ホールディングス
ムーグ 0.97 ムーグ 5.2
クラトス・ディフェンス・アンド・セキュリティー 0.93 4.1
キュービック 0.77
アストロニクス 0.7
トライアンフ・グループ 0.68
エアロバイロンメント 0.59
ウエスコ・エアクラフト・ホールディングス 0.53
スターム・ルガー・アンド・カンパニー 0.53
AAR 0.52
ナショナル・プレスト・インダストリーズ 0.33
アメリカン・アウトドア・ブランズ 0.33

CACIインターナショナル

エンジリティー・ホールディングス

ジェイコブス・エンジニアリング・グループ

エスコ・テクノロジーズ

ボール

アンフェノール

エルビット・システムズ

TTMテクノロジーズ

アナログ・デバイセズ

TEコネクティビティ

マクサ・テクノロジーズ

スタンデックス・インターナショナル

パーク・エレクトロケミカル

 eMAXIS Neo 宇宙開発は、上位10銘柄のウェイトしか開示していないので、個別は不明なのですが、銘柄数からみて、結局、一銘柄当たり3~5%といった所でしょう。

 ITAの上位銘柄が、ほぼ、そのままeMAXIS Neo 宇宙開発でも採用されています。
その違いは、宇宙に関わらない防衛銘柄が含まれないこと。そして、時価総額加重平均と、均等加重平均の違いに集約されます。
 S&P500を上回るパフォーマンスのITA。これに対して、eMAXIS Neo 宇宙開発は、均等加重平均であることから、リスクも上がるけど、更に高いリターンが期待できそうです。そして購入が容易です。

積み立てちゃおうかなぁ~

2019年6月1日土曜日

モメンタム投資月報 2019年5月末

 GWの10連休も明けて気付けば相場は、すっかりsell in may。昨年末から戻ってきた株価が消し飛んでやんの。モメンタム投資、そろそろ真価を発揮してもらわないと、ですね。
 では経過を確認していきましょう。なお、運用方針はこちらです。


DIAMDC国内株式インデックスファンド三井住友・DC外国株式インデックスファンドSDC新興国株式インデックス野村新興国債券インデックスF(確定拠出)DC日本債券インデックス・オープン
過去リターン(3か月)-4.9%-1.5%-7.2%-0.1%0.9%
過去リターン(1か月)-6.5%-6.3%-9.4%-0.7%0.6%

 5月度のパフォーマンス(1か月分)ですが、株式は総崩れ。為替は円高なので、久しぶりの円高株安ですよ。ドル買いチャンス到来!
って、ここはモメンタム投資を実践する場でした。コホン。。。

 今月の過去リターン(3か月)のトップは日本債券でした。一方、先月時点では、外国株式でした。


DIAMDC国内株式インデックスファンド三井住友・DC外国株式インデックスファンドSDC新興国株式インデックス野村新興国債券インデックスF(確定拠出)DC日本債券インデックス・オープン
過去リターン(3か月)4.4%11.5%6.6%3.6%0.5%

よって、ここで日本債券にポジションチェンジ、リバランスします。

 今にして思えば先月末時点で、既に嫌な動きをしていたので、あの時売っていれば。。。いや、これは欲ですね。
トレンドフォローである以上は、この損失はやむなしです。この損切が、より大きな損失を回避すると信じましょう。それでは、See you.