2026年4月4日土曜日

2026年3月市場環境レビュー

  このブログを記しているのは4月3日、米国雇用統計をこなしたところですが、どうやら米国の雇用は依然として底堅を確認したところです。でも、ここで記すのはコロナ明けの2022年から、2026年3月31日時までのデータをまとめたもの、になります。

 3月はイランでの戦争の見通しの変化で、毎日上に下に忙しかったわけですが、結局、戦争は始めるのは易しくても終わらせるのは難しい、という奴です。とうとうホルムズ海峡の封鎖が現実のものとなって、原油高が景気の重しになってしまいました。昨年末からの高市相場の含み益も随分と持ってかれてヤキモキしている人も多いのではないでしょうか。私も当然その一人です。もう暫くは地政学リスクで振り回されそうですが、足元の経済と金融政策を見直していきます。

1.日米のマネタリーベース

 日米のマネタリーベースの推移です。日本は昨年からマネタリーベースの引き締めを継続しており、日米の金融政策に差が生じております。



2.米国の金利とインフレ率

 米国の政策金利、長期金利、インフレ率です。インフレ率は2月時点の情報ですが、下げ止まってますね。どうやらこれ以上は下がってくれなさそう。このインフレ率の高さこそ米国経済の強さの証。これが常体化するのかな。


3.米国のインフレ率と失業率

 米国のインフレ率と失業率です。底堅さを示す米国経済ですが、とはいえ失業率じわじわ上がっているのが気持ち悪いところ。


4.日本の金利とインフレ率

 対して、日本の金利とインフレ率です。政策金利が上がるのを見越して長期金利が上がっているだけに見えてきました。総合のインフレ率も欧米式コアCPIも2%割れ。2%のインフレ期待、どこいった?


5.日本のインフレ率と失業率

 そして、日本のインフレ率と失業率、2月は失業率がちょっと落ちたけど、インフレ率が下がって、失業率が上がっているなら、こりゃ金融政策に問題ありでは?


6.為替

 為替の動きですね。日米のマネタリーベースとも日米の実質金利差とも直近は連動しなくなってます。直近は160円を超えて更にドル高円安に行こうとする流れ。まあ、私も米国株でドルをもらっても、円に変換しないで更に米国株に再投資しちゃうもんな。結局、ドルで日本円を買う人が増えないと、ドル高円安の思惑は止められないわな。


7.株式市場

 直近の日米の株価の動きですが、高値から日経平均は10%下落の調整入り判定、でもSP500はかろうじて10%下落には至っていません。

 で、米国ハイイールド債のスプレッドとSP500を並べてみました。ハイイールド債のスプレッドが上がるのは、信用収縮の局面を意味します。どうでしょう。すこし頭をもたげてきたようにも見えますね。

 ベネゼエラと違って、イランは中東の大国。米国といえど1ヶ月では終戦には至らずです。とはいえ、5月中旬のトランプ訪中までには片付ける腹づもり。そして習近平への降伏勧告というのが米国の思惑なのでしょう。

 ガソリン高はたまらんですし、日本はまだしも中小国は、原油ストップはたまらんでしょうし、世界経済への悪影響は明らか。でも、これで台湾有事が10年遠のくなら日本国としては悪くはないです。不謹慎ではありますが、、、

 我ら失われた20年、30年を耐え忍んだ世代。この戦争で半年、1年のマイルドなスタグフレーションぐらい我慢してみせます。