2017年11月3日金曜日

神戸製鋼雑感

 久しぶりのブログ更新。神戸製鋼株に投資してみての雑感です。先般の不祥事を受けて、株価が1400から800円に急落。私は860円で買ってみました。ここまで急落するなら、必ず戻ってくるだろうという確信からです。

 不祥事の内容は、鉄鋼、アルミ材等の検査成績書の偽造。まあ、信用問題になるから最悪ですね。でもね、鋼材を買ってきても、そのまんま使う訳ではなく、加工したり、熱処理したり、色々なプロセスをえて、製品になります。そんな中で、製品が壊れるかどうかなんて、そんな簡単に判断できません。解析してみたりもするけど、それとて、どこまで再現できているのか。。。
 
 だから、モノづくりの企業では、製品品質を確認するために、試験でチェックしていきます。なので、神戸製鋼の材料を買っている企業が、そうそう賠償金請求をするだろうかというと、まあ、出来ないだろう、私は思いました。請求するっていう事は、自分たちの企業は、品質保証体系がダメダメですと言っているようなものですもん。大体、40年前からそんなもんだったという証言もあるのに、これまで気付かなかった受入検査は、何をやっていたんだって話だからね。

 とはいえ、今後の取引は色々苦しくなるだろうし、なにもペナルティが無いということは無いでしょうけどね。それでも神戸製鋼クラスともなれば、そうそう潰れることはない、そう思っての株の購入です。

 で、お買い得に神戸製鋼株を取得することが出来た訳ですが、ふと我に返りました。私が投資する理由は安定した配当収入の確保です。神戸製鋼の状況を考えれば、当面、無配となる可能性があります。その上、欧米企業あたりからは巨額の賠償請求があり得るとの報道もあります。しばらくは企業存続の危機に曝されます。それでも、高い技術力を誇る神戸製鋼は、いずれは復活を果たすでしょう。でも、その間は無配で、へたすりゃ株価急落のリスクがあると。
 うん。無理ですね。私は900円で手放しました。 11/3現在1083円まで復活していますが、後悔はありません。

 やっぱり、個別株の購入は、インデックスと違って、0円になるというリスクがあります。すなわち、運命共同体です。であるなら、その企業に何らかのリスペクトが無いと、ずっとホールドし続けられません。反省です。