2019年7月21日日曜日

OECD景気先行指数から読み解く景気循環

 停滞⇒回復⇒拡大⇒減速。巡り巡る景気循環。今が景気循環のどのあたりにいるのかが一目で分かるようにしたのが景気循環図。毎月公開されているOECD景気先行指数(CLI)から作成する方法を解説します。ブログ更新です。

 こちらがOECD加盟国全体の景気循環図で、2014年から2019年4月までの景気先行指数(CLI)を基に作成しています。


 2014年が景気拡大期、右回りに巡っていき、2015年が景気減速期から景気停滞期に、2016年は景気停滞期から景気回復期、2017年は景気拡大期、2018年は景気拡大期から一気に景気停滞期に、そして2019年4月時点は景気停滞期の中にあります。

 まずはOECD景気先行指数(CLI)をデータを入手しましょう。
https://stats.oecd.org/Index.aspx?DatasetCode=MEI_CLI
必要な期間のCLIをCustmizeしてExportしましょう。

景気循環図の縦軸の『水準』は、CLIから100を引いた値です。
横軸の変化率は、該当月のCLI-6か月前のCLIの値です。
これらで散布図を作れば、景気循環図の出来上がりです。簡単でしょ?

では、世界各国の景気循環図を見てみましょう。

まずはアメリカです。


続いて中国。


ヨーロッパです。


そして日本です。

中国は一足早く景気回復期へ移行。続いてヨーロッパ、米国が景気停滞期の谷を越えた所。日本は、、、停滞期の谷にも、まだ至っていない模様。

この景気循環図を見ると、世界への投資の戦略が見えてきます。
今が米国、ヨーロッパは今が買い時。そして世界が景気停滞期の谷を越えた所であるから、日本株は外需関連株に投資すべきで、内需はまだ控えた方が良さそうです。


2019年7月1日月曜日

2019年上期 ポートフォリオチェック

 さて、2019年も半分を経過してしまいました。最近の話題として、『2000万円年金不足報道』がありましたが、あれほど物の本質を捉えないバカ騒ぎも珍しかったです。

金融庁「豊かな老後には年金だけでなく資産形成のための投資が必要。そのためには、長期・分散・積み立て投資が有効。」

特定野党「年金は100年安心と言っていたのに政府は嘘をついた!」

プロ市民「武器を爆買いするなら、年金に回せー。ドドンガドン!」

マスコミ「少子高齢化で財政は破綻寸前。年金制度への信頼が揺らいでいる!」

 今時、年金だけで遊んで暮らせると思っていたお目出たい人々が、一定数いることに愕然としますが、これもまた日本の現実の一面です。

 よく日本人は勤勉だと言われますが、それは言われたことを素直に聞いて、愚直なまでに継続するという側面でもあります。いい大学を出て、いい会社に就職して、一軒家を買って、真面目に勤め上げさえすれば、幸せな老後を迎える。そんな話は昭和のバブルとともに消え去ったのに、未だに幻想から抜け出せないのでしょう。

 世界は再びナショナリズムと対立の時代に移ろうとしています。そんな中で個人に求められるのは自助の精神です。しかしながら、今は労働分配率が低下の一途をたどる時代。賃上げなど望むべくもない以上、サラリーマンが高い所得を得るには、投資をして成長の果実を得るしかないでしょう。
 長期・分散・積み立てこそがサラリーマンの資産形成の王道なのに、マスコミの報道では、びっくりするほど取り上げられませんでしたね。国民によっぽど知ってほしくないのでしょうか。つくづく歪んでいます。

この時代を私は、高配当+航空・宇宙・防衛ポートフォリオで乗り越えていきますよ。

では、2019年6月末時点のポートフォリオを確認していきます。
☆印は、毎月買い付けている銘柄。赤字は、2019年上期に新規に購入した銘柄です。

為替107.89 円/USD 2019年6月28日時点
種類 銘柄コード 銘柄 構成比率
バランスファンド
eMAXISバランス(8資産均等型) 6.7%
バランスファンド
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) 1.8%
バランスファンド
☆セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド 7.3%
バランスファンド
☆セゾン資産形成の達人ファンド 8.3%
日本株式アクティブファンド
☆ひふみプラス 1.9%
日本株式アクティブファンド
☆結い2101 6.2%
米国株アクティブファンド
☆eMAXIS Neo 宇宙開発 0.1%
日本国債
ニッセイ国内債券インデックスファンド 0.7%
日本株ETF 1478 ☆ISMSCI高配当ETF 4.5%
米国株ETF 1655 ☆ISS&P500米国株 3.4%
米国株ETF PFF iシェアーズ 優先株式 & インカム証券 ETF 5.0%
米国株ETF VYM バンガード・米国高配当株式ETF 3.0%
米国株ETF HDV iシェアーズ コア米国高配当株 ETF 5.2%
米国株ETF ZMLP Direxion ザックス MLP 高配当ETF 0.9%
日本株式個別銘柄 4188 三菱ケミカルHLDGS 0.5%
日本株式個別銘柄 4350 メディカルシステムネットワーク 0.3%
日本株式個別銘柄 5020 JXTGホールディングス 0.3%
日本株式個別銘柄 6141 DMG森精機 1.1%
日本株式個別銘柄 6503 三菱電機 1.8%
日本株式個別銘柄 7011 三菱重工業 3.0%
日本株式個別銘柄 7012 川崎重工業 1.6%
日本株式個別銘柄 7013 IHI 1.6%
日本株式個別銘柄 7201 日産自動車 0.5%
日本株式個別銘柄 7211 三菱自動車工業 0.3%
日本株式個別銘柄 7242 KYB 1.9%
日本株式個別銘柄 7270 SUBARU 3.3%
日本株式個別銘柄 7921 宝印刷 1.0%
日本株式個別銘柄 8306 三菱UFJフィナンシャルG 0.3%
日本株式個別銘柄 8739 スパークス・グループ 0.4%
日本株式個別銘柄 9468 カドカワ 0.9%
日本株式個別銘柄 9503 関西電力 0.8%
日本株式個別銘柄 9945 プレナス 1.1%
米国株式個別銘柄 BA ボーイング 2.5%
米国株式個別銘柄 GD ゼネラル・ダイナミクス 1.2%
米国株式個別銘柄 LMT ロッキード・マーチン 2.5%
米国株式個別銘柄 NOC ノースロップ・グラマン 2.2%
米国株式個別銘柄 RTN レイセオン 1.2%
米国株式個別銘柄 MCD マクドナルド 2.8%
米国株式個別銘柄 MO アルトリア・グループ 1.0%
米国株式個別銘柄 PG プロクター・アンド・ギャンブル 2.3%
米国株式個別銘柄 UTX ユナイテッド・テクノロジーズ 0.9%
日本REIT 1476 ☆Iシェアーズ・コアJリート 0.5%
米国REIT 1659 ☆IS米国リートETF 0.5%
コモディティ
☆マイゴールドプラン金 3.8%
コモディティ
☆マイゴールドプランプラチナ 2.7%

高配当銘柄として、三菱ケミカルHLDGS。配当利回り5% 美味しいです。
航空・宇宙・防衛銘柄としては、IHIとレイセオン、買っちゃいました。

 ちなみにレイセオン株購入して、数日後にUTXと合併するとのニュースが、、、
このニュース自体は、株価へプラスともマイナスとも言えないけど、やっぱり、個別銘柄はリスクが高いと改めて認識。
 航空・宇宙・防衛銘柄は、これからも成長が見込まれるセクターですが、資金が限定される個人投資家としては、購入タイミングが難しいです。と言う訳で、eMAXIS Neo 宇宙開発を今月から積み立て開始しています。これをベースにしつつ、NISA枠を米国高配当ETFと航空・宇宙・防衛銘柄で埋めていくようにします。

ポートフォリオの推移です。

2019/06/28 2019/01/06 2018/07/07 2017/12/31
バランスファンド 24.1% 27% 27.8% 28.3%
日本国債権インデックスファンド 0.7% 0.9% 0.9% 1.0%
先進国債券インデックスファンド 0.0% 0% 0.0% 0.5%
日本株式アクティブファンド 8.1% 10% 8.7% 8.0%
日本株式インデックスファンド 0.0% 0% 0.8% 2.9%
日本株ETF 4.5% 4.8% 4.6% 3.7%
日本株式個別銘柄 20.9% 19% 18.6% 22.6%
米国株ETF 17.6% 16% 16.0% 13.2%
米国株式個別銘柄 16.6% 15% 15.3% 10.5%
新興国株式インデックスファンド 0.0% 0% 0.0% 1.6%
日本REIT ETF 0.5% 0.1% 0.0% 0%
米国REIT ETF 0.5% 0.1% 0.0% 0%
コモディティ 6.5% 8% 7.4% 7.9%

インデックスファンドは、日本国債権がわずかに残るのみになりました。

そして、バランスファンドとコモディティを分解しますと。。。

2019/06/28 2019/01/06 2018/07/07 2017/12/31
日本債権 2.4% 2.9% 3.0% 2.8%
先進国債権 4.4% 4.7% 4.8% 5.3%
新興国債権 1.1% 1.2% 1.3% 1.4%
日本株式 32.8% 32.7% 32.2% 37.1%
先進国株式 44.4% 42.1% 42.3% 34.9%
新興国株式 2.6% 2.8% 2.9% 4.6%
日本REIT 1.6% 1.4% 1.4% 1.4%
先進国REIT 1.6% 1.4% 1.4% 1.4%
3.8% 4.3% 4.1% 4.3%
プラチナ 2.7% 3.2% 3.3% 3.6%
現金 2.6% 3.2% 3.4% 3.2%

 先進国株といっても、米国株なんですが、高い伸びを示しています。でも、ちょっと偏り過ぎかな。REITをもう少し伸ばしたい所。
 後はプラチナ。ピーク時の3/5まで値下がりしてしまい、目下、塩漬け状態。分散効果も低いので手放したいんですけど。。。

 プラチナに再び光が当たる日は来るのでしょうか?