2026年7月9日木曜日

保有資産棚卸 2026年上半期

 半期に一度の資産状況の棚卸の時期になりました。

 今期は 年初からのベネズエラからイランの地政学リスクに市場は振り回されていた訳ですが、私事でもホルムズ海峡封鎖の影響で余計な仕事が増える始末。せっかく高市内閣で景気が良い話が出てきた所に頭を抑え込まれる形でしたが、とうとう日経平均が7万円を超えてくれました。対して、私のポートフォリオがどうなったのかをまとめようと思います。

 ところで私、そろそろFIREしようかどうかという節目にきています。このまま今の仕事を続けても鬱屈とした日々を過ごすだけ。自分の残りの時間を自分がやりたいと思うことに費やせるようにしたい。その思いが募る一方で、冴えないパフォーマンスに業を煮やしてポートフォリオの大改革を実施しています。といっても直近のことなので、その成否が見えてくるのはもう少し先のこと。

 この半年の主だった指標のリターンと私のポートフォリオのリターンはというと、、、


 見てください。日経平均が37%、TOPIXでも19%の上昇がある中、私のポートフォリオは約7%のリターンにとどまっています。私が業を煮やす理由もわかるでしょう?

 まあ、株式の期待リターンは7%と言われている中で、半年でそれを実現しているのだから、本来は悪い成績ではないはずです。ただ、隣でこんなものを見せられると、どうしてここまで差をつけられたのか反省をしなくてはなりません。何しろ私はFIREを近々実現しないといけないのに、株式投資のリターンが市場平均を劣後してしまうと、この先が危ぶまれます。

 そこでポートフォリオの見直し、トランスフォーメーションです。現在の姿はこんな感じ。


 看板を立て直したと言ってしまえば、その通りなのですが、名前を付けるとポートフォリオ内での役割が明確になります。変更の概要は次の通り。

・目的はFIRE生活への速やかな移行と、その際の安心感の醸成。
・個別株銘柄数の大幅削減。日経平均にパフォーマンスで惨敗してしまうようでは、銘柄選定に問題ありです。ETFの比率を増やして市場平均に追随する割合を増やします。そのための主力としてクオリティ株を買い増しました。
・目標比率の再設定。個別株を増やしすぎてしまう問題に対して、上下限を設定することでポートフォリオに規律を設けます。

 すべては近い将来のFIRE生活のためです。その結果、中身がどうなったかを見ていきます。


1.長期国際分散投資

 こちらは世界の経済成長、市場平均を取り込みにいくアセット。そしてポートフォリオの土台です。宗教的な理由でオルカンではなく、先進国株式とセゾン資産形成の達人ファンドを主力にしています。グローバルバランスファンドは、、、ちょっと悩んだのですが、このアセットの役割を考えると、債券が50%というのは、ちと都合が悪いです。長いこと積み立ててきたのですが、債券と株式を別々で管理するために、削減していくことにしています。

2.クオリティコア

 続いて、クオリティコア、もう一つの土台です。
コロナ禍以降の米中の対立は、長く続いたデフレの時代をとうとう終わらせました。そして、米国のインフレ率は、まだ落ちてきません。世界の工場と呼ばれた中国とのデカップリングによって、供給力不足を背景にしたインフレが今後も続くと見込まれています。
 金利高、インフレの継続の時代にあっては、グロース、バリューよりもクオリティが有利と見込んでいます。ですので、高い資本効率と価格決定権を持つ強力な企業群に投資するべきです。
 SP500とVIGは、その資格あり。JPXプライム150も、まあクオリティ側ですよね。大和住銀DC国内株式ファンドと年金積立Jグロースはアクティブファンドですが、日経平均に比肩するパフォーマンス、、、最近は負けっちゃってますが、積立NISAで積み立てているので、ここに入れちゃいました。

 味の素、日清、大塚HDは、売上高利益率の高さと売上高が毎年伸びるクオリティグロースとして購入したものです。日清はちょっと停滞しちゃっていますが、まあ、でもブランド力は世界的なものがありますよね。この三銘柄、売却も考えたのですが株主優待で届く株を少しは持っていても良いかと思いホールドしています。


3.フロンティアアルファ(航空宇宙・防衛)

 こちらは市場平均に対してアルファを狙うアセット。長期的な成長が見込まれるフロンティア、宇宙開発に寄与する企業群に投資するのですが、、、今世紀もまた価値観の違い、利害の対立から戦争は発生してしまいます。
 自由と民主主義、そして法治を重視する西側世界の安全保障に寄与する防衛企業に対しても投資を継続します。といっても、個別企業を大分減らしました。昨年までの高騰から一転、今年はさっぱり振るわず、日経平均についていけない主要因となってしまいましたので。ここを切り売りして、ポートフォリオの再構築の原資になってもらっています。個別株はリスペクト枠でもあるのですが、もう少しだけ減らす予定です。


4.フロンティアアルファ(情報・コミュニケーション)

 そしてもう一つのアルファを狙う、情報・コミュニケーション関連です。
 無限に広がる情報空間を支配するのは米国のメガテック企業。その中で覇権を握るのは日本のコンテンツ。そして膨大な通信量を支えるのが通信企業。間違いなくその方向に進んでいるはずなのですが、今期はVGT以外は冴えませんねぇ。
 半導体の値上げに煽られて、日本個別株に至ってはマイナスです。。。

5.インカムバッファ


 こちらは、株価が激しく変動する中にあって、安定的にキャッシュを吐き出すキャッシングマシーンです。FIRE実現後の定期収入源となる所ですが、今は再投資のための原資の供給源です。

 前期は30銘柄ぐらいあったのですが、1/3まで削減しました。それなりに成長性も考慮して選定していたつもりですが、長期的には市場平均に勝てません。なので、バッサリ個別株は削減して高配当ETF、投資信託に置き換えを進めました。


6.ボラティリティバッファ

 こちらは、株価のボラティリティを抑制するための所。実は今回のポートフォリオで一番の変化点はここなのではないかと思っています。今まででは、ほぼフルインベストだったのですが、ゴールドと超長期債券、換金性の高い短期債、そして現金で合計で10%にも及びます。資金効率の面ではどうなんだろうとも思いながら、いずれ来る〇〇ショックを迎え撃つために温存です。

 ざっと、こんな感じです。実は今回のポートフォリオの改変はAIと相談しながら決めました。なーんか言っていることが底が浅いなとか、話が進んでいくと、言っていることに矛盾が出てくるし、今一つなところはチラホラ。
 でも、人類史とその叡知を蓄えたデータベースは強力です。おだてられているな気もするけど、まあ、言っていることに筋が通っているので、思い切って利確、損切伴いながらもやっちゃいました。

 すごく納税しちゃいました。誰か褒めて。。。あと少しで念願のFIRE、このポートフォリオで勝負です!



2026年7月2日木曜日

2026年6月度 投資環境レビュー

 上半期終了~。本日は7月2日。年々月日が立つのが早くなっている気がする。生き急ぎたくい訳でもなく、限りある命を大事にしたいのに、もう半年が終わってしまいました。

 年初から地政学リスクに振り回されながら、半導体相場に乗り損ない投資の成果は今一歩なのですが、年後半の株価の動きを占うためにも、日米の投資環境を振り返っていきます。

1.日米のマネタリーベース

 まずは日米のマネタリーベースの推移です。米国は緩やかにマネタリーベースを増やしています。対して日銀は先日の会合で、量的引き締めを減速をするという言及がありました。どうやら長期、超長期の金利が上がることによる利払い費の増大懸念やら、国債発行計画の見直しやらを迫れる財務省と、既発行の国債保有して含み損を抱えることになる銀行、保険会社を慮ってのことだそうで。。。

2.米国の金利とインフレ率

 続いては米国のインフレ率と政策金利と長期金利の推移です。足元の米国の強い経済指標の発表を受けて、どうやらご期待の金融緩和は先送りというのが市場のコンセンサスみたい。むしろ年末に向けて金利引き上げの見方すら出てきました。


3.米国のインフレ率と失業率

 米国の失業率とインフレ率です。こちらのインフレ率はPCEの前年比から算出したものです。まあ、なんというか基調的物価上昇2%すら遠い我が国とは比べ物にならないほど、米国は強いですね。



4.日本の金利とインフレ率

 そして我が国の金利とインフレ率です。えーっと、2%のインフレ率の上振れリスクってどのあたりにあるのでしょうか?もはや金利を上げること自体が目的になっちゃってますよね。


5.日本のインフレ率と失業率



 続いて日本のインフレ率と失業率の推移です。失業率、目先は2.5%で落ち着いています。でも、新規求人倍率も有効求人倍率もちょっとずつ下がってるんですよね。


6.為替

 そして、問題の為替ですが直近は1ドル162円台まで来ています。実質金利差でもマネタリーベースの比でも、ちょっと説明できない動きです。投機目的もあるのでしょうけど、結局、円の需要が少ないという背景は無視できないでしょう。米株を買いにくいのがつらいのですが、暫くこの基調が続くものと覚悟するしかないです。


7.株価

 なんだかんだ言って、右肩上がりの株価は大正義。なのですが、直近は半導体メモリにあらんずんば株式にあらずで、それ以外のセクターには日が当たってきませんでした。でも、そろそろセクターローテーションがくるかな?半導体関連の調整とそれ以外への資金流入がありそうな予感。。。

 イランの戦争は停戦?を繰り返しながらも、落ち着きを取り戻しつつあります。そして、意外だったのはウクライナです。とうとうロシアの継戦能力が底が見え始め、ウクライナの攻撃がロシアの経済基盤を締め上げ始めています。よくぞここまで持ちこたえてくれました。
 直近はゴールドの値下がってきています。どうやらコロナ禍以降の地政学リスクはそろそろ終幕なのではないでしょうか。二度と惨劇がおこらなくなることを祈るばかりです。

 なのですが、中東、東欧が落ち着けば、極東の問題国に焦点が集まります。砲火を交えることのない戦争はすでに始まっていて、直近では日本人がまた拘束されるというニュースが。。。かの国は歴史的に見て戦争に強い国ではありません。こちらが強ければしょうもないことはしてこないので、その意味でも現政権の成長路線に期待しています。