さて、今年も半年が過ぎました。コロナ禍の暗いトンネルも、ようやく抜け出しかけていて、わずらわしい店舗の営業制限も終わりました。コロナからの回復を見越して、石油・資源が高騰し、半導体不足が経済活動の足かせに。一方で、専制国家の侵略戦争が始まり、更なる資源高騰の加速が問題となっています。
自由主義陣営と専制主義国家の対立は、グローバル経済を終わらせて、軍事的な対立だけでなく、経済分野を含めた安全保障を模索する時代となりました。
で、日本はと言うと、我らが岸田総理は、云十兆円規模GDPギャップを放置して、目前の参院選に向けても経済対策やる気0。首都圏は電力ひっ迫により停電目前です。対策として岸田ポイントをばら撒く気みたいですが、、、意味不明です。
コロナを上手く抑え込んでの円安局面。そして経済安全保障が求められる時代。ならば、世界に進出した企業も、割安で安定した日本に投資を振り向ける、そんな真っ当な政策を行えば、失われた20年から脱することが出来るはずなんですがねぇ。
日本で暮らす個人投資家としては、嘆いていても仕方がありません。強かに生き延びるだけです。
では、この上期で資産がどうなったかを確認し、次の下期の戦略を考えます。
2022年6月末時点(米ドル 135.21 円/USD)
まずはポートフォリオの全体の状況です。私の投資の中核は、『長期国際分散』、『高配当株投資』、『航空宇宙防衛セクター投資』の三本投資です。目標ポートフォリオを定めて、乖離の大きかった長期国際分散に注力してきたつもりだったのですが、、、
1.長期国際分散投資
世はまさに積み立て投資時代。最近は社会人に成立ての若い人にも積み立てが普及してきています。良いことです。
これには積立の良さを啓蒙してきたセゾン投信さんの力が大きかった、と思っています。大多数の人にとっての正しい投資行動、『長期・国際分散・積み立て』。私にとって、この2ファンドは信仰に近いぐらい信頼しています。こんな不安定な時代だからこそ、比率を上げていこうと、逐次スポット買いをしていたのですが、あまり変わっていません。
最近、達人ファンドが振るわないので相殺されています。でも負けません。無限ナンピン、下がったら買い、上がっても買い、積み立て継続です。
2.日本応援投資
ここは少しいじります。
鎌倉投信さんの結い2101も気づいたら4%越えです。ESGやSDGsなんて言葉が流行る前から、売上や利益だけでなく、社会的な意義を重視した投資を行ってきた鎌倉投信。その理念への共感は今も変わらないのですが、ちょっと突出してきたので、ここで一旦買い付けを停止します。
その代わり、セゾン共創日本ファンドと、IシェアーズJPX/S&P設備・人材投資ETFを組み入れました。
衰退途上国などと揶揄する輩もいますが、日本人は漸く、長期に及ぶ停滞の異常性に危機感を抱き始めた所。地政学的リスクの高まりから、太平洋の民主主義の防波堤として強い日本が求められています。一投資家として、その後押しをしようと思います。
共創日本ファンドは、まだできたばかりで、その全貌は未だ見えませんが、セゾン投信さんを信頼して、買い付けていきます。
そして賃上げETFこと、IシェアーズJPX/S&P設備・人材投資ETFです。ここ最近地味にパフォーマンスが良いんですよね。〇フ〇バ〇クや、〇ニ〇ロが、でかい顔をしている下り最速の日経平均には、全く期待できません。日本応援には、設備投資を行って成長を図る企業を応援するのが一番です。
3.高配当株投資
今の私の心の潤いは、日々口座に振り込まれる配当金です。ABBV,CVX,MRKの組み合わせによる毎月配当ファンドも金額は小さいものの形になりました。米国個別株、もう少し銘柄を増やして、配当日を増やしていきたいのですが、また、銘柄探索から始めようかと。
4.REIT
ここも配当狙いですね。REITの値動きは、緩やかに上がって、急に落ちるを繰り返しているだけなので、キャピタルゲインは期待していません。利子の良い銀行預金感覚です。
高くても安くても、淡々と継続して積み立てていきます。
5.航空宇宙防衛セクター投資
で、ここが私のお気に入り航空宇宙防衛セクターです。もともとはIシェアーズ米国航空宇宙防衛ETF『ITA』のSP500をも上回るパフォーマンスにあやかろうと始めたセクター投資でした。コロナのせいで一気に暴落してしまいましたが、航空需要の回復期待と、地政学リスクの高まりで、漸く株価も回復してきました。おかげで目標ポートフォリオを完全に上回っているので、買い控えていたのに、さらに比重が上がってしまいました。下期も買い控えます。
ちなみに、三菱電機は売りました。個別株はリスペクト出来る企業じゃないといけないのですが、ウィグル問題やら、ブラック企業大賞やらで残念でしたので。ずーっと売却する機会をうかがっていたのですが、株価は冴えないまま。先日、損切りしました。
6.その他色々投資
ここは、ちょっと比率が下がっていますけど、SP500を半分売りました。FOMCの利上げを受けて、2月ぐらいから雲行きが怪しくなってきていましたので。今にして思えば、円建ててちょうど価格がピークの時に売れました。ラッキーです。
利上げ期間中は本格的な回復は難しいでしょうけど、世界最強国家たる米国。真っ当な経済政策が下支えとなって、長期で見れば、やはり米国株にすがりたい所。また、気を取り直して、淡々と買い付けを続けていきます。
7.日本国債・金・プラチナ・待機資金
ここも比率が下がっています。金とプラチナを半分売りました。円安効果と相まって、短期的には両方とも高値と判断しました。この読みはプラチナは、おそらく正解。金はどうかな。
プラチナはこの機会に手放そうと思いますので、残り半分売却のチャンス待ち、買い付けも止めました。
さて、2022年下期の見通しですが、米国の利下げを見越して株価は低調に推移することが予想されています。今は次の世代のための種を植えていくフェーズ。辛抱しながら淡々とこなしていくしかありません。
気になるのは、米国の景気後退と、日本の増税リスクです。地球環境を気にするバイデン民主党と、財政規律大好き親財務省の岸田政権。どちらも経済にとっても、市場にとっても有り難くない存在です。
特にキッシーは、参院選の中でも経済政策には口を閉ざしたまま。選挙が終わった途端、増税を言い出す気ではないかと。是非とも増税勢力の弱体化のため、岸田派・宏池会の方には、今回の参院選で一人でも多く落選して欲しいものです。
普通に考えたら、割安の日本株が注目されても良いのでしょうけど、おそらく2年ないし3年は続く岸田政権下では急騰は期待できません。前向きに考えれば、今は優良株を割安に購入するチャンスでもあります。
セゾン資産形成の達人ファンドに加えて、共創日本ファンドとJPX/S&P設備・人材投資ETFにオーバーウェイトです。もう少しだけ、辛抱。辛抱です。
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